売買契約締結後、引渡し前(残金決済前)に売り主が死亡してしまった

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売買契約締結後、引渡し前(残金決済前)に売り主が死亡してしまったケース。

売買契約締結後に売主が突然の病死。

売買契約は有効に成立しているままなので、相続人が買主への引渡し義務を継承することになります。

この売主は恒例の女性で既婚歴はなく、子供もいません。

両親もすでに他界しており、親族(法定相続人)は兄弟姉妹のみでした。

一般的には相続人間で遺産分割協議等をして相続財産の帰属先を決定します(単独か共有か)。

 

しかし、この売主は公正証書遺言を作成していました。遺言書は末っ子の妹一人に売主の全財産を相続させるという内容(売主は、契約物件以外にも不動産を所有)でした。

この遺言書があった為、妹名義に相続登記をして、妹から買主に無事所有権移転、残代金は妹が受領することで収まりました。
兄弟姉妹には遺留分の請求権がない為、売主の遺言書がある以上遺言書通りに相続することが可能となります。

公正証書遺言は、家庭裁判所の検認手続も不要のため公正証書遺言を添付して相続登記もできてしまったケースです。