相続した土地に知らない建物の登記があった事例

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相続した土地に建物を建てようとしたら、知らない人の建物の登記がでてきてしまい、金融機関からこの登記を滅失させないと融資ができないと言われたそうです。

 

どうしたらよいかわからず弊社にご相談に来られました。

 

まず登記簿を確認すると確かに他人名義の建物の登記が残っております。

厳密に言いますとこの建物の登記が残っていても、新しい建物の登記はできます。

どういうことかと言いますと、建物の家屋番号に枝番をつけることで、新しい登記が可能なのです。

以前はそんな登記もありましたが、現在はやはり登記簿をきれいにする意味でも建物の登記は滅失してお渡しすることになっております。

不動産業者が仲介する場合には必ず調査しますので、そんな事はおこらないのですが、個人売買の場合にはそこまで気がつかず登記が残っていることがあります。

 

なぜ他人名義の建物が残っているのでしょうか?

可能性としては借地として土地を建物の所有者に貸していた場合が考えられます。

昭和30年代以前は住宅ローンというものがない時代でした。

土地を買って更に建物を建てるには現金しか方法がない時代です。

当時は地主さんに土地の賃借料を払って家だけ自分で建てたという方がたくさんいました。

実は今でもたくさん残っております。

 

このことを借地権と呼びます。

非常にナーバスな問題が含まれた権利です。

幸いにもすでに建物はありません。

登記されている所有者の方に押印して頂ければ終わる話です。

万が一その住所に住んでいなければ所有者不明ということで滅失登記はできます。

 

ただし、世の中はそう甘くできておりません。

登記された住所(建物の所在以外の住所で登記されている場合があります。)にまだその方がいた場合で、押印を拒まれると時間がかかります。

 

今回のケースはまさにこれでしたが、順序だてて説明させて頂いた結果、無事に押印頂けました。