相続した土地の売却の相談事例

5

5

相続する予定の土地は登記簿上約70坪ほどあります。依頼者は売却してお金に変えたいので早急に処分をしてほしいという内容でした。

登記簿を確認するとまだ親の名義になっております。

まず、しなければならい事は相続登記です。
遺産分割協議書の作成が必要となります。
これは弊社から司法書士を紹介し協議書を作成して頂きました。

 

その間に土地の調査をしたところ問題点が浮上してきました。

まず、道路は建築基準法の道路ですが4mはなく道路幅は約2.5mです。

この場合、基本的には道路の中心線から2mの後退が必要です。

この道路の中心線は、道路を挟んで土地を所有している方が全員立ち会いして頂かないと決まりません。

この中心線が決まらないと、正確な土地の地積がわからず、売却は不可能だからです。

 

残念なことに、被相続人の方と隣地の方は、さほどお付き合いがあるわけでは無かったので、中心線を決めることが困難な状況でした。

根気強く話し合いを重ねてようやく測量が終わりました。

道路から2m後退した範囲は、たとえ自分の所有地でも建築物を建築することはできません。

これをセットバックと呼んでおります。

売却可能な面積はセットバックした部分を除いた土地が対象となるので、その分は登記簿面積から減ることとなります。

約70坪の面積は測量の結果約60坪に減りました。

 

隣地の方が半分売ってほしいと言ってこられましたが、お断りさせて頂きました。

なぜなら宅建業者以外の方が土地を切り売りすることは、法律で認められていないからです。

なぜ自分の土地を自由に売却できないか?と、疑問に思う方がいらっしゃるのは当然です。

しかし宅地建物取引業法では、宅地を切り売りすることは、反復継続とみなされ業法違反となり処罰の対象となる可能性があります。
※これは事業として、宅建業を営んでいるとみなされる可能性があるからです。宅建業を営むには、免許が必要です。

 

この場合は宅建業者に一度買い取ってもらい、業者から購入するといった手順が必要です。

なにか腑に落ちない気がする方も多いと思いますが、法令順守が最優先されますので、そういうものだとご理解を頂ければと思います。