相続した賃貸マンションにアスベストの吹付があった相談事例

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相続した建物は鉄骨造の賃貸マンションです。

昭和30年代に建てられていて現在8室中4室が空室ということで、建替えするか、土地で売却するか、しばらくは賃貸でそのまま継続するかという相談です。

 

まず、心配なのはお借り入れがまだ残っているかという問題でしたが、幸いにもお借り入れはなかったので物件の調査から入りました。

 

空室の中の確認をした時、押入れから天井が見られるようになっていたので開けてみました。

すると鉄骨になにやら吹き付けられています。

年代を考えますとアスベストではないかと思われます。

 

アスベストは別名石綿と呼ばれているものです。

アスベストを常時扱っていた方々が体を患い、各地で訴訟問題となっております。

これがアスベストかどうかを検査してくれる機関があるのですが、検査に使う量はこぶし大が必要です。

しかし、しっかりはりついているので金属などを使ってはがそうとすると粉上になり吸い込む危険性が高く、実際に検査に持ち込むことは、さほど容易な事ではありません。

建物を解体するときにも、アスベスト飛散を抑える技術を持った専門の業者が除去する必要があります。

きちんと礫とアスベストを分別しないと、最終処分場では引き取ってくれません。ここが問題で、建物解体費用より分別費用が高くなってしまうことがあります。

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又、賃貸している建物の場合、所有者は正当な事由のない限り入居者を退去させることはできません。

法律的に賃借人が守られているためです。

 

これらの事情を考えると、今回のケースでは3通りの方法が考えられました。

自然に空室となった時に建物を解体して更地で売却するか、入居者がいる状態で収益物件として売却するか、そのまま賃貸を続けるかです。

 

今回はお借り入れもないので、例え空室が半分あったとしても収益性からみれば申し分ありません。

空室に入居者をいれられるように家賃を見直したり、室内のリフォームをして稼働率をあげるようにアドバイスさせて頂きました。