相続した工場の事例

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相続したのは被相続人が工場として使用していた物件です。

相続人も後を継ぐことはなく売却したいとのご相談でした。

以前は旋盤を使ったボルト製造工場だったそうです。

解体するとお金がかかりすぎて手残りが減るので工場として使用できる人に売ってもらいたいという希望です。

物件の調査をしたところ用途地域が第一種住居専用地域に指定されていました。

現在では、この地域で同規模の工場をやるには広さや使用できる機械または高圧変電設備などが認められない可能性があります。

結果、同規模は不可能ということになり解体して更地で売却するこことなりました。

この工場は以前油を使い工業製品を作っていたことで床に油がしみこんでいました。

解体業者と共に現場の確認をしたところ、この床のコンクリートの厚さは薄く、工場の稼動年月を考えると油はしみこんで土地にまで到達している可能性が高いということでした。

これは土壌汚染の可能性があるということです。

また屋根の下に引かれている素材はアスベストを含んだトタンが使用されていることも判明しました。

アスベストのトタンは今でも古い倉庫の外壁に使用されたままのものが多く残っています。

これは吹きつけではないので分別撤去すれば問題ありません。

問題は土壌汚染です。

これは専門の業者の方に来て頂き地中○メートルまで土を撤去しなければならないというデータをもとに除去して頂きました。

相続人に申し訳なかったのは想定外の費用がかかってしまったことです。

しかし、これを見過ごして後で損害賠償請求をされるよりは法令順守で契約をするのは当然の話です。

逆に相続人にはお礼を言われた出来事でした。