相続した山間地の畑の事例

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相続したのは静岡市郊外にある山間地の土地です。

建物も建てられず、近所の人に畑として無料で貸しているだけなので処分したいという内容です。

郊外といっても市街地から20分ほどで着きます。

ここは市街化調整区域に指定されている地域です。

市街化調整区域とは「市街化を抑制すべき区域」とされます。

新たに建築物を建てたり、増築することを極力抑える地域となります。

ご依頼の物件の調査をしたところやはり建築物の建築はできません。

まずこの物件には水道もなければ井戸もありません。

どうやって作物に水を供給しているのかが気になったので耕作している方にお話しを聞きました。

この地域では水道が完備されておらず井戸を使用しているとのことです。

近くに30年くらい前に開発行為で分譲された団地がありますが、そこは専用の井戸を県が堀って各戸に供給しているそうです。

本件土地は主要道路から山に向かって斜面をかなりのぼった場所にあります。

この近くで井戸を掘った人がいて、約80m掘り300万円ほどかかってしまったようです。

これには理由があります。

この山は鉄鉱石の山で浅く掘ると鉄分が多すぎて飲料水、洗濯などにも不適な水しかでない場所であるそうです。

またポンプ自体を底に沈めないと、距離が長すぎてくみ上げることができないので、掘る穴も大きくしないといけないそうです。

この方は自宅にある井戸から水を一輪車にいれ坂道を昇って水をまいているそうです。

作物を作るにも一苦労する場所です。

よく田舎に住みたいという方がいらっしゃいますが大事なのは水です。

これが確保できなければ生活することはできません。

本物件は地目が雑種地となっていること、また作物を作っていた方がご高齢でやめたので畑をもとにもどしました。

これにより農地法の許可はいらず資材置き場として近くの方にご購入頂き、処分する事ができました。