相続した土地が広大地の場合の事例

今回はまとまらなかった事例です。

 

相続人はお二人です。土地の広さは約450坪で市街化区域にあります。

もともと農家の家系で今は農家をやるかたがいなくなり、放置されておりました。

普通はこれだけの広さの土地をお持ちで農家なら生産緑地制度を利用している方がほとんどです。

 

本件は全く放置されており、全体に草木が茂り野生ネコの住みかとなっておりました。

道路との高低差が1mあり盛り土をするにも大変な金額がかかります。

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相続人は売却を希望しております。

現地に行く道路は最大で4mの幅しかありません。

大型の施設は困難な場所です。

 

また宅地分譲するにも隣に線路が走っており騒音の問題があります。

また土地が変形地で、かつ開発行為にかかる1, 000㎡を超える土地となっております。

 

駐車場で貸すにも土地に目いっぱい茂っている草を除去し盛り土をしなければならないので収益が見合うとはとても思えません。

また粘土質の土なので50センチはとらないと後で沈んでしまう可能性もあります。

 

本件の土地相場は宅地分譲されている場所で30~35坪の大きさで坪30万円相当の場所です。

ただし隣が線路なので実勢価格は坪24万円だと推定できます。

開発行為にかかると道路で約30%はその敷地面積はなくなります。

また、公園、水防施設などを設けなければならないなどの制約があり、非常にコストが増大するので業者の買い取り金額は相場の半分以下で、かつ盛り土、造成費の費用をみると坪単価7万円以下となります。

 

さて売主はこの辺りの相場は坪30万円くらいだとどこから聞いたのか知りませんがおっしゃっておりました。

希望金額はそのまま坪単価30万円でやってもらいたいとの希望でしたが、これではやりようがなく丁重にお断り致しました。

残念なのは駐車場で使用するため買いたいという法人がいたのですが、あまりにも現実離れしたお話しではまとめることはできませんでした。